フィールドレポート 2012
  2012/06/19  アジングテスト釣行

■山形県鶴岡市 温海(あつみ)磯
■レポート: JP-Asakura (ルアーレップ SWフィールドテスター)
JP 旬魚釣行管理人 Prof. 
 山形県在住。東北の釣りの聖地「日本海・庄内」でソルトウォーターを中心にの旬のターゲットを愉しむアングラー。週イチ釣行のプライベーターながらアブレがほぼゼロ。その釣果を報告するサイト旬魚釣行webとルアープロデュース「MOONRISE」を主宰



現在、来年2013年発売予定というシンキングミノー「MARS(マルス)」のフィールドテストを繰り返しています。

ターゲットはショアからのアジ・メバル。
ショアからルアーで手軽に狙える、ということで人気ターゲットになっていますので、専用のルアーやワームなんかも多数発売されていますね。ここ、山形県の日本海でも例外ではなく、平日深夜でもアングラーと遭遇します。

そのほとんどの方は、ジグヘッドにワームです。もちろん定番ですし良く釣れます。

ですがワームを使う悩みもあります。
当地ではアジ・メバルを狙う場所にフグが異常に多いのです。
ワーム1パッケージが30分もたない、なんてことはザラです。

そんな状態ですので、アジング時に自分はメタルジグを多用していたところでした。ただ、メタルジグは沈みが例外なく速いため、オカッパリから横のレンジを攻めるのにはちょっとイマイチでした。油断するとすぐ根掛かりしてしまうし"使える"プラグがないかなぁ、と思っていたところに早田社長から送っていただいたのがこのMARS(マルス)のプロトタイプでした。

5月31日
早朝のアジング。結んだルアーはMARS初代プロト2.8g。
トラウトでは蛍光スレッドだけ寄せてしまう、と噂のフック・・・Anti Rock Treble Hook(アンチロック トレブルフック)仕様です。

季節柄、防波堤のまわりには稚鮎が群れていて、まさにこの6cmのミノーはドンピシャな印象。
キャストし、流れに逆らって泳いでいる稚鮎の群れに、後ろから紛れ込ませ、ちょっとトゥイッチを入れてフォール。群れから脱落した感じを演出。

フォール中にガツッとアジ独特のヒッタクるようなバイトが多発。
サイズはそこそこですが、プラッギングをとても楽しめました。

そこへやってきたアジ・メバル狙いのアングラー氏と談笑。
「え?プラグ使ってるんですか? 僕は一晩でワーム2袋半フグにやられました」
ワームに比べればプラグは値段が高いですが、トータルで考えればどうでしょうか!?

本題から外れますがこの後沸きがありまして・・・大型のフィッシュイーターが回ってきた雰囲気。
5.5cmリップレスのSabre(サーブル)+ARKTH(アンチランカー トレブルフック)をつけて投げたら水面が割れまして60cmのワラサが掛かりました。
まさに不意の大物(笑)

ライトタックルでしたのでかなり突っ込まれましたが、無事ランディングに成功し、ルアー、フックを確認しましたがともにダメージがありません。
アジ・メバル用ながら60cmのワラサも獲れるルアーとフックの強度。
ルアーレップ製をチョイスしておけば間違いありません、ということです。

6月19日
新しいサンプルが届いたので早速テスト。
MARS 55mm 2.7g ARKTH4号仕様。

フックがARKTH(アンチランカー トレブルフック)に変更になっていますね。この時期だとレンジを落とすとチヌも混じるだけに、不意の大物が来ても心強いし、軽くて鋭いのでショートバイトを逃がさないから安心してキャストできます。

MARSをキャストして、リトリーブスピードとレンジを変えながらルアーの持ち味を確かめていきます。
スリムボディーなのでリトリーブでは軽快なウォブリングを感じます。
水平アイなのでトゥイッチがすごくキレる感じ。
振り幅も自在にコントロールできる感じですね(^^)
ストップしてラインにテンションをかけ水平にフォールさせます・・・すると、ガツン!とひったくられます(^^)


この磯のボトムは岩礁帯。
真っ暗闇で見えないので根がかりが怖いですがテストなのでいろいろやってみないと・・・レンジを更に落としていきます。
するとアジとはまた違うバイト。

そのレンジではメバルが連発。
今回のMARS 2nd.プロトタイプは感覚的にカウント7〜8秒で4〜5mくらいまで落ちる印象です。この場所ではカウント7がメバルのレンジでした。
毎回カウント7でリトリーブを開始し、追わせて群れから離して食わせ(イメージ的に)、即ハイギアリールの特性を活かして引っ剥がします。こうすると群れが散らず連発しました。
こういう使い方が意図的に出来るのはシンキングプラグならではですし、"釣った感"が高くとても楽しいですね。

独りで深夜の生ぬるい海風に吹かれて、遠く水平線のいさり火を眺めながら悦に浸る。"粋なルアーで愉しむオトナのアジング"・・・なんて感覚さえ楽しめたテスト釣行でした。

メバルは流血のない限りリリースしましたが、アジはフックを外す際にグリップで魚体を掴んでダメージがあるため、ほぼキープとなりました。サイズはともかく、MARSが連れてきてくれた魚は2時間で凡そ50匹くらいでしょうか・・・。
P1060292-2.JPG
もちろん美味しく頂きました。

現状でも完成度はすでに十分だと考えますが、今後もフィールドテストを継続してレポートしますね。



TACKLE DATA:
(1)
ロッド:  シーバスロッド8'5" Lクラス
リール: スピニング2500HGS(ハイギア)
ライン: PE0.8号

(2)
ロッド アジングロッド 7'6"
リール: スピニングC2000HGS(ハイギア)
ライン: PE 0.4号

使用ルアー
2013年発売予定 MARS(マルス) プロトタイプ1st./2nd.
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